2007年05月11日

体の使い方

昨年のちょうど今頃、右膝の靭帯をやっつけちゃった私です。
生まれて初めての松葉杖生活から1年ほど経ち、今でも調子が良かったり悪かったり・・・
未だに悪い時には正座も出来なかったり、歩行すら困難だったり。
かと思えばフツーに軽く走れることもあります。

「時間が経てば治っていくんだろう。だって人間には自己治癒力があるんだからサ手(チョキ)

なんて安易に考えていたことを反省し、現在積極的にリハビリ筋トレを行っている次第です。
今頃かい・・・というか、その前にまずダイエットが必須・・・という考えは気づかなかったことにしております。ダッシュ(走り出すさま)

さて、なんで私が膝を捻挫したと言えば、
「昔は当たり前に出来た動作を頭が覚えていて、当たり前にそうしたのだけれど、昔とはかなり違っている体がついていかれなかった。」
ということです。

これは自慢ではないのですが(チョット自慢入ってるけどドコモポイント)、当時治療してくださった先生によると、昔運動神経が良かった人程そういった怪我をしやすい、のだそうです。
「当たり前」が今や「当たり前じゃない」ということに気づいていないから、なんだそうです。
今も昔も「当たり前」じゃなければ、体がついていかないような動作はしないんでしょうね。

この運動神経の良し悪しについての「当たり前」の違いということは、昔の子どもと現代の子どもについても言えるようです。

子ども達の体力測定結果が報道される際、「昔はこれだけ出来たことが今はこれしか出来ない」というような報道がされます。
私なんぞは、昔の子どもは運動神経が良くて(運動能力が高くて)、現代の子どもは運動神経が悪い(運動能力が低い)、と受け取ってしまうのですが、実際はどうなんでしょうか?




昨年、私が膝をやっつけて3ヶ月のうちに、中学生のテニスボーイ長男1号が「股関節が痛い」といい、小学生の野球少年次男2号は「肘が痛い」と言って、同じ接骨院にしばらく通いました。
「体力がない」だったか「筋力がない」だったか「あまり運動してない」だったか忘れましたが、1号あんチャンに先生がそんなようなことを言った時、1号あんチャンはこんなことを言っていました。
「いや、オレは小学校の時はずっと野球やってたし、今はテニスやってるんで、そんなことはないです。」

う〜〜〜ん、かなり練習嫌いな野球少年だったし、中学校の部活だってやってるんだかいないんだか・・・ってな調子なので、息子が胸を張って先生に言える程ではないんじゃないのか?なんて母は思った訳です。

でも、彼の中では「スポーツは得意分野」ということになっているようです。

肘を痛めた2号選手は、今年に入ってまた痛みを訴えて、今度は別の病院?に通っています。
今通っているところは、外科も鍼灸マッサージもリハビリ・トレーニングも、同じ施設内で一貫してみてもらえます。
2号選手のようにスポーツが原因と思われる痛みを訴えるような場合、治療と共にその原因をも探っていきます。

2号選手の場合は野球ですから、投球フォームのチェックをまず最初に行った訳なのですが・・・
「シャドーは完璧」
と言われました。

昨年肘を痛めて以来、二度と同じことを繰り返したくない2号選手は、それはそれはフォームの改造に熱心でしたから、その成果が現れていたのでしょう。

ところが、実際にボールを投げると・・・
「微妙に前に押し出している」
ということが判りました。

6年生を押しのけてレギュラーを獲得した昨年、彼はサードだったのですが1塁への悪送球に苦しみました。
まぁ、それについては以前のエントリで書いていると思うのですが、結果、シャドーの時のような素直な投球が出来なくなってしまった、ということなんだろうと思います。
「球を置きに行く」
そんなカンジなんでしょうね。

そんな投げ方で思い切り投げるのでは、そりゃアナタ、肘やら肩やらに負担をかけてしまいます。
まだ体も出来上がってない小学生ですから、そんなことを続けてたら腕が変形したり、骨に異常が発生したり、大変なことになってしまいます。
野球が出来なくなるだけならまだ良いですが、他のスポーツや生活にまで支障をきたすようになったら、もしかしたら野球をやったことを一生後悔することになってしまいます。

昨年2号選手の肘が治った時、彼は投げ方が判らなくなってしまいました。

思い切り投げると痛い
また肘を痛めたら野球を休まなくちゃならない
もっと痛めてしまったら今後野球が出来なくなるかもしれない

そんな恐怖心もあったように思えます。
だからこそ、慎重に慎重に・・・

それでなくても、もともとが「石橋を叩いて叩いて叩き割ってしまって渡れなくなる」タイプの2号選手ですから、見ていて歯がゆいくらい慎重になるのも無理はありません。

学生の頃バレーボールをやっていた母にとって、ボールの投げ方というのはアタックを打つ要領と同じなんですよね。
肘を後ろに引き、しっかりと肩を回し、振り下ろす。
時として、2号選手のように前に押し出すカンジでスナップを利かせることもありますので、そうすることによってボールをコントロールしているんだろう、ということは判ります。
でも、実際にバレーボールでやってみれば判りますが、これは肘にとても負担がかかります。
ほんのチョットしたことですが、前に押し出そうとすることによって肘の関節が伸びた状態になるからじゃないかしら?と、膝のリハビリをあれやこれや模索している中で私は思います。

フォームに悩んでいた2号選手に、私は自分の手のひらを出して
「ここを思い切り叩いてみてぇ〜」
と言いました。
日頃の恨みつらみを込めて、体重を乗せて思い切り叩けと・・・わーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

実に見事な投球フォームだぴかぴか(新しい)

と私は思いました。
それが正しいことなのか間違っていることなのかは判りませんが、腕だけではなく下半身の使い方も含めて、それは私の中にある理想的な投球フォームでした。

そんなことがあって、数ヵ月後、今通っている施設でセミナーを受けました。
そこで聞いたことは、
「現代の子ども達は体の使い方を知らない。」
ということでした。

昔の子ども達は、遊びといったらメンコとかケンケンとかゴム跳びとかお手玉とかおはじきとか・・・
TVゲームもないですし、現代のように習い事や塾に通っている子ども達も少なかったですし、本格的にスポーツをやるなんて中学校の部活に入ってからでした。
まぁ、メンコとかお手玉・おはじきといった遊びは、私が子どもの頃でさえあまり盛んだったとは言えませんが、それでも今よりはいろいろな遊びをやっていたように思います。

そういった遊びの中で、昔の子ども達は体の使い方を遊びながら覚えていったのだそうです。

例えば投球フォーム。
これは、メンコです。
今の子ども達はメンコが出来ないのだそうです。
「パチン」と叩きつけることができないそうです。
腕だけでなく、下半身も上手に使わないと、メンコは叩きつけられません。
剣玉もまた、下半身を上手く使わないと上手にできません。
これはキャッチングに通じますね。

遊びの中で体の使い方を覚えているような子ども達だったら、手取り足取り投球フォームだのキャッチングでの膝の使い方だのを教えなくても、「投げよう」「捕ろう」とすることで自然にそれらが上手く出来る体の使い方を模索するのでしょう。
赤ちゃんが様々な形のモノをつかもうと試行錯誤する、シェマと呼ばれるものと同じなんだと思います。

何度も書いているように思いますが、赤ちゃんは最初、お母さんの指をギューっと握るあの握り方しか知りません。
様々なものに接する中で、その基本的な握り方を改良したり修正したり新しい握り方を発見したりしながら、様々な握り方を学習していきます。

メンコが出来ない現代の子ども達というのは、ただ単にメンコをやってこなかったから、という訳ではなくて、生活の中でそういう動作に関わる何かが不足していたのではないかしら?と思います。
その何かとは何なのか・・・農作業なのか家のお手伝いなのか野山を駆け回ることなのか・・・それは私には判りません。
ただ思うのは、そればかりじゃないでしょ、ということです。
やらないよりはやった方が良いのでしょうけど、そうしたからといって安心してしまうことは違う、と思うのです。

生活の中で身につけていた「当たり前」の体の使い方が、現代の子ども達には「当たり前ではない」ことになっているのですよね。

少し前、少年野球をやっているお兄ちゃんに負けたくない、と言って、低学年の女の子が「キャッチボールやってぇ〜」と言ってきました。
右投げで右足が出ちゃうようなレベルで、野球なんだか砲丸投げなんだか・・・ってなカンジでした。

実は、ウチの姪っ子もその女の子と同じくらいの年齢の時、右投げで右足が出ちゃってましたねぇ・・・ふらふら
ま、現代の子どもとは言わず、ボールなんて投げたことの無い女の子なんてぇのは、そんなもんかもしれません。

で、グラウンドに来たその女の子に2号選手と同じように、私の手のひらを思い切り叩け、と命じました。
横でキャッチボールしていたお兄ちゃんを横目に見ながら
「お兄ちゃんのバカァ〜exclamation×2パンチって、いつもみたいに叩いてごらん」
そう言うと、彼女はとっても嬉しそうに
「バカァ〜〜〜〜わーい(嬉しい顔)
と言いながら全身の力を込めて叩いてきました。

が・・・・・・・
やっぱり砲丸投げ・・・もうやだ〜(悲しい顔)

体重移動も股関節の回転はせず、出した右足に体重移動しただけなので、上からではなく横方向の移動だけでした。

それでも「お兄ちゃんのバカァ〜」と言い続けながらキャッチボールを続けた結果、なんとか真っ直ぐには投げられるようにはなったのですが・・・お兄ちゃんを抜くには程遠いでしょうね、きっとフリーダイヤルたらーっ(汗)

昨年に引き続き投球フォームを修正している2号選手は、ビデオカメラを買ってくれ、と言ってます。
我が家にはン十年前の、どこかのTV局の人ですか?と聞かれそうなマックロードというビデオカメラがあるのですが、流石にそれは人前では使う気にもなれず・・・
今頃になって膝の保険が降りることが判明した、少しだけ潤いのあるふくろ我が家の現状ですから、「買おうか?」と話をしてはいるのですが・・・

正直なところ、私は2号選手には体の感覚として正しいフォームを身に着けて欲しいのです。
ケチで言っているのではないんですよ。いや、ホントにフリーダイヤル

文明の利器、というのはまったくもって便利なものです。
それを利用しないって手はありませんやぁね。
でもね、時と場合によっては使わないで苦労した方が良い場合ってぇのもあると思うんですよ。
自分の中に感覚としてしっかりと、時間をかけて苦労して、しっかりと覚えこませていった方がいいんじゃないのかな、そのためには文明の利器は使わない方がいいんじゃないのかな、なんて思うのです。

試行錯誤の末に獲得されたそのものも重要ですが、試行錯誤それ自体がもっと重要で意味がある、そんな気がします。

そんな試行錯誤をすることが、体の使い方を一つでも多く知っていくことになるんじゃないんだろうか、そんな気もします。

ケチで言っているんでは・・・ない・・・ですよ、オホホホわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

体の使い方ということは、一度壊れてしまってなかなか修復できない膝を抱えている私にとっても旬な課題です。
すでにオラが村ソフトボールチーム(解散の危機にありますがもうやだ〜(悲しい顔))の練習は始まっていますし、来週には地区対抗のオラが村ソフトボールリーグも始まります。
この膝をなんとかせねばあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)なのですが、投げ方が判らなくなってしまった2号選手同様に、歩き方が判らなくなっている現状ですのでねもうやだ〜(悲しい顔)ー(長音記号1)

運動神経が良い(良かった)からと言って、スポーツをやっている(やっていた)からと言って、決して体の使い方を知っているとは限らないということなのでしょうね。

私にとって今が旬のこの話題。
生活の中での一挙一動について、ついつい「ここをこー使ってるのかぁ」なんて考えてしまいます。

若い頃だったら多分・・・
そんなことは考えなかったんでしょうけどねexclamation&question
posted by チャマ at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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