2006年08月16日

野球で亀田和毅にしたらどーお?って言われた

我が家の不登校次男坊2号坊ちゃんは野球少年です。
バカ親丸出しでスンマソンなんですが、身体能力と野球のセンスは群を抜いているのだそうです。
学校に行っていないにも関わらず、「2号クンはすげぇexclamation×2」ということは、子ども達のみならず親御さんの耳にも入っているらしいです。

・・・・・・

そりゃ小学校の5年間ほとんど学校に行ってないだけでも目立つんだろうから、そんな子どもが少し野球が上手けりゃ余計に目立つんだろうよ、なんて思います。
嬉しいというよりも、ほっといてくれ、なんて思ったりするへそ曲がりな私です。

そのせいでしょうか、、、、、、

このところ、立て続けに野球と全然関係のない保護者のお父さんと、野球でお世話になっている先輩お父さんに言われたことがあります。

「野球のことだけ考えた生活にしたら?」



学校やら勉強やら、余計なことは何もせずに野球のことだけやってたらどうか、というご提案です。
ボクシング界で言うならば、亀田三兄弟の末っ子の和毅クン。
亀田家のお兄ちゃん二人は口を揃えて言います。
「一番強いのは和毅だ。」
学校に行かずにボクシングの練習だけを一日中している亀田家の末っ子クンと同じように、2号に野球をやらせたらどうだ、というご提案です。

正直なところ、以前私も考えたことがあります。
学校の先生にもそんなことを言ったことがあります。
野球ではなく卓球で、でしたけど・・・

2号が2年生の時、約一年間だけフツーの登校をしていた時期がありました。
不登校とは言っても、3年生の11月から今通っている中間教室に行くまでは、学校の心の相談室に「登校」していました。
そして今通っている中間教室は、例え1秒でも行けば登校扱いになるのだそうですから、実際にはウチの息子は政府発表の「不登校児童」の頭数には含まれていないのでしょう。
そんな彼は、名実ともに一年間「登校」した唯一の学年が2年生です。

保育園から今の野球チームでお世話になっていた2号ですが、なぜかフツーに登校していた2年生の時は野球を辞めて卓球をやっていました。
チームの方たちの計らいで籍だけは少年野球にあったのですが、きれいさっぱり行くこともなく、1年生の春休みに行った卓球場で「上手い!」と言われて以来、卓球ばかりやってました。
金・土・日曜日と週三回も・・・

ちゃんとした指導者についていまして、卓球で高校・大学はタダで済むと言われました。
ただ、やっぱり心がね・・・弱いんですよね。
そこをなんとかして、来年は大きな大会に出れるように・・・
まずは地元の小さな大会に出ようということになったんですが、なんとしても出ないと言い張る。
理由はと言えば「皆がボクのところを見るから」

・・・・・・・

見てねぇって。
自分が思っている程周りの人間は君になんて注目してないですから。

でも彼はそう思っている。

当時、まだ保育園での後遺症に苦しんでいたんでしょう。
何をやっても叱られる。
だから目立ちたくない。
でも叱られる。
だから隠れよう隠れようとする、自分をさらけ出すなんてトンデモない。

そーこーしているうちに、おとーさんのワザあり一本が功を奏して野球に戻って行きました。
卓球のような個人競技より野球の方がまだましだ、とでも思ったんでしょうかねぇ?
ま、少なくとも野球が大好きであることは今も当時も変わりありませんから、先輩達の理解不能な行動にあきらめがついたことで戻れるようになったのかもしれません。
そして彼はずっと野球に戻りたかったのでしょう。

そんな当時、私は心の相談室の先生とよく話をしました。
ある時、「不登校だからこそ可能性は他の子どもよりも∞にあるんだと思う。卓球だけ一日中やらせたっていいんだから。」というようなことを言いました。
それもいいじゃないって思ってましたからね。

数日後、今度は教頭先生とお話をした時、何気にサラリと言われました。
「成長するっていうのは、可能性を一つずつ捨てて行くことだと思うんです。」

多分、相談室の先生から私が言ったことを聞いたんだと思います。
で、「そうじゃないんだ」ということを言いたかったんじゃないでしょうか。

時折教頭先生の言ったことを考えてみますが、私は「可能性を一つずつ捨てて行く」のではなくて「あきらめることが増えていく」んじゃないかって思います。
・・・言ってることは同じなのかもしれませんが、私の中では何かがチョット違うんですよね、なんとなく・・・

保育園の後遺症は、今でも少し残っていると思います。
私自身も小学校で登校拒否をした時に同じようなシチュエーションでしたから、目立つかもしれないということにとても脅威を感じます。
地区保護者会に見られるように、とかく言いたい放題な人間ですから目立ってしまう時があるのですが、「なんで?どーして?」さえ沸き起こらなければいたって静かなもんです。
本の一冊も与えてくれれば、何時間でも世間からこの存在を消すことができます。
ひきこもれるだけの時間とお金に余裕があれば、真っ先にひきこもりたいって思います。
私の夢は年金片手にひきこもり生活だ、と言っても過言じゃないかもしれません。

ですから、2号が学校行事に出たくないと言う気持ちはなんとなく判るような気がします。
反面、そういう場面で上手くやって、沢山の人から誉められたいと思う気持ちを持っているのも判ります。

卓球にしろ野球にしろ学校の行事にしろ、学校に行くことにしろ、彼にとっては目立ちたくないという気持ちと、上手くやって誉められたい・賞賛を浴びたい=目立ちたいという、相反する気持ちが入り混じることなんだと思います。

中間教室に行くようになって、おっちゃん先生と二人三脚で2年近くを過ごして、彼は漸く「目立ちたくないからやらない」から「やってみようかな」という気持ちになってきました。
まだまだ積極性は薄いですが、日に日に積極性が出てきているようにも思います。
それが野球のプレイにも繋がって、また、野球を通じてそういう積極性を身につけ日常生活に生かされ、そんなスパイラルが彼に自信を取り戻させて更に積極性を生み・・・・・

そんな2号だからこそ、監督は「自分から出たい!って言わない限り出さない」と言うんでしょう。
監督には判っているんでしょうね。
2号坊ちゃんがMaxパワーになるために必要なことが何かってことが・・・

亀田三男坊はどうか知りませんが、少なくともウチの2号坊ちゃんが持っている能力をMaxで出力できないことの原因と、学校に行きたくても行かれないことの理由は同じコアだと、私は思います。
どちらか片一方を乗り越えた時、もう一方も乗り越えるんだろうなんて思います。

先日、少年野球の練習では、毎夏恒例の地獄の100本ノックが行なわれました。
故意か偶然か2号坊ちゃんは一番最後だったのですが、誰が見てもノックの打球は他の誰よりも早くて、振られる距離もサード・セカンドベース間を目一杯使っていまして、球数も最後だったせいか多かったようです。
それでも食い下がる2号選手は、壮絶というか圧巻というか・・・
超カッチョよかったですハートたち(複数ハート)黒ハート揺れるハート

ノックの後で休憩に入った時、2号坊ちゃんは泣いてましたね。
なんでかは自分でも多分判らないんでしょう。
達成感とも、悔しさとも、疲労とも、どれとも違うような全部当てはまるような・・・
泣いているのは2号坊ちゃんだけでした。
なんで泣いていたのかは私にも当然判りませんが、泣かない他の誰よりも得たものは沢山あるんだろうな、って思います。

何も考えずに、その他の何も背負わずに野球のことだけを考え、野球だけをしている毎日では、きっとそんな「何か」を得ることは出来ないんじゃないかな、なんて思います。
そんな毎日だったら、野球の技術は確かにすごくなるのかもしれないけど、野球って・・・というか、野球だけじゃなくて何でもそうだと思うけど、技術だけじゃないしなぁ、って思います。
プロ野球の選手並の技術を持った素人は、おそらく少なくないって思います。
でも、果たしてその場に立ったとき、その技術をMaxで、もっと言えば自分のMax以上の技術を出せるでしょうか。
プロとアマの違いって、そこじゃないのかな、なんて思います。

2号に聞きました。
「周りの大人がオマエに対して持っている期待は大き過ぎるかい?」って。
「ぜ〜=んぜん。足りないくらい。もっとしていいよぉ〜手(チョキ)わーい(嬉しい顔)
だそうです。
ちょっと前だったら「無理」とか「無駄」とか言っちゃって尻込みしてたのにね。

野球界の亀田和毅になるにしても、彼がもっと自分をアピールできるようになったらだろうな、って思います。
そんな頃には多分、彼自身の口から「野球だけやってたい」って言うんじゃないかしら?
それからでもいーじゃん、って思いました。

つーか、プロ野球の選手になったら嫌が応でも野球だけの生活だぞぉ〜。
お楽しみはそれからでもいいんじゃない?
つーか、そうなれたらいいねぇ。
でも、世間は広いんだけどねぇわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)
ま、やるだけやるさ!
なんくるないさぁ〜わーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)
posted by チャマ at 21:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 不登校を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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