2006年02月12日

忘れた頃にまたSC・・・

今年度から小学校にスクールカウンセラーが配置され、第一発目のクライエントがウチの不登校息子で質問攻めにあって辟易した、ということは以前書いた。
『スクールカウンセラー』
 ⇒http://ojachan.seesaa.net/article/4741075.html

少し前のこと、学校からスクールカウンセラー(以降SC)についてのアンケートなるものが届いた。
私宛のものと息子宛のものの合計2通で、内容は同じ。
で、私も息子も書きもせず、当然提出もしなかった。
息子は思い出したくもなかったようだし、私はと言えば、SCの今後の活動に活かすためと書かれたそんなアンケートに書けるような感想はない。
すっかり忘れていた胸くその悪さを、改めて思い出させくれてありがとう、ってカンジがした。




第一、人の人生を左右するような関わり方をするのがSCだと思うのだけれど、そんな人がナニを今更「今後の活動に活かす」ためのことを知りたいと言うのだちっ(怒った顔)
そういうアンケートというのは、自らが未熟だと思えばこそ行なわれるものだろうと思う。
そんな未熟だと自覚しているような人間には、時には「死んでしまいたい」と思うまで追い詰められた人間に関わって欲しくは無い。
SCも人の子だ。万能ではない。
完璧を求めることは間違っている。
でもね、私も息子も、本当に疲れ果ててワラをも掴むような思いで学校からの進めを受け入れた別のお宅も、SCのスキルを上げるためのモルモットでもなければ、不登校対策を模索している学校や行政・国政のモルモットではない。
少なくとも、登校できなくて困惑している子どもに
「なぜ学校に行かれないのか」
「学校がどうなったら来れるのか」
なんてことを聞くようなSCを配置すべきではないと思うし
「判らない」
と答える子どもに
「ちゃんと考えれば判るんじゃない?もっとよく考えて」
なんて言うようなSCは、SC以前にカウンセラー以前に、人間としてどーよ?
出社拒否でうつ病になった大人のクライエントに対して
「どうして会社に行かれないのだ」
「もっとよく考えてみろ」
なんてことを言うカウンセラーが存在するのだろうか?

面談を終えた息子の様子は、素人の私が見ても異変が感じられた。
田舎だからそんなことも認識できないようなヘボSCしかいないんだろうか?
地域格差はこんなところにも存在しているんだなぁ・・・

そのヘボSCは、私に病院に連れて行ったことがあるか、カウンセリングを受けたことがあるかと聞いた。
無いと答えると、トクトクと専門家を利用することのメリットをご教授くださった。
そして専門医への受診やカウンセリングは、面談したご家庭の多くがそう言われたらしく、実際に言われたとおりに受診したりカウンセリングを受けた人もいる。
あんな怪しげなSCに進められると、
「不登校は病気なんかじゃない」
と言いたくなる気持ちも判る。

でも、不登校を十羽一絡げで「病気だ」とか「病気じゃない」と言ってしまうことは、私は間違っていると思う。
学校に行かれないことは、病気と呼ばれるモノが原因かもしれない人もいるだろうし、そうじゃない人もいる。
不登校が誘因となって病気を引き寄せてしまうことだってある。
「学校に行っていない」というただそれだけで、病気だとも病気じゃないとも決め付けてしまうもんじゃない、って思う。

不登校と登校というのは、社会のシステムの中での区別でしかない。
病気か否かの区別は、社会のシステムに関係無い。
マジョリティとマイノリティの区別は社会の中で発生するんだ。
社会が存在すればこそ、そういう区別が発生するんだ。
オンリーワンの集合体が社会であって、オンリーワンと社会の区別を同列で考えてはいけないんだ。
息子が通っている中間教室は不登校の集まりだけど、その中にだって
小学生というマジョリティと中学生というマイノリティの区別ができる。
小学生の中にだって、毎日通う子というマジョリティと決まった曜日や気が向いたときに来るというマイノリティの区別ができる。
通ってくる子どもの中には、病気が原因じゃないマジョリティと病気が原因というマイノリティの区別ができる。
病気なのかどうか判らないという子もいる。
勉強を一生懸命やる子とやらない子という区別もできるし、先生に好意的か反抗的かという区別もできる。
こう書くとすごく沢山の子どもが中間教室にはいるように見えるけど、実際には10人もいない。
同じ子どもが時には多数に属し、時には少数に属す。

これだけ沢山の属性を併せ持つ人間にたった一つのことを取り上げて、そこにラベルをつけてやれ病気だの病気じゃないだの、言うもんじゃない。
そんなラベルに惑わされずにクライエントを観察することが、カウンセラーのカウンセラーたる仕事なんじゃないんだろうか。

とは言え、SCと面談して登校できるようになった子どもがいるのかもしれない。
私が知っている限りでは存在しないのだけれど、学校の教頭先生がおっしゃるには
「昨年度まで近隣でダントツだった不登校の数が、今年度SCを配置してダントツとは言えなくなった」
そうだから、SCが役に立った例もあるんだろう。多分・・・
だとしたら、私がアンケートに私恨をツラツラと書き綴る必要はないってことだ。
そんなに役に立ってくれたSCなら、今後の活動に活かすことなんて何も無いじゃないか。
そのまま役に立っててくれ、って思う。
そんなSC様に心を開けなかったウチの息子は、教頭先生にとっては「不登校の中でもどーしようもない存在」というマイノリティに分類されているんだろう。
SCが悪いのではなくて、そんな役に立つSC様にヒドイ目に遭わされたと思っている私や息子がおかしい存在、ということになるんだろう。
こういうのが社会システムの中での多数派と少数派の区別だ。

こういう区別をカウンセラーはしてはいけないんじゃないのか?ってまるきりの素人ながらにそう思う。
なぜならば、カウンセラーは個人を観察すべきものだと思うから。
社会背景は背景であって、フィルターではない。
いきなりの質問攻めで、その質問が
「朝何時に起きるか、夜寝る時間は決まっているか」「朝ご飯は毎日食べるか」「ゲームは好きか、一日どのくらいやるか」なんていう「不登校の特性」とでも言うべき事柄で、更には
「なぜ学校に来れないと思うか」
なんてことを聞くのだから、オマエは何者だちっ(怒った顔)パンチ爆弾どんっ(衝撃)と言いたくなる。
挙句の果てに「今後の活動に活かしたいからアンケートにご協力ください」だとぉ〜〜〜exclamation×2
ふざけるにも程があるむかっ(怒り)パンチ爆弾どんっ(衝撃)exclamation×2

素人だからって、子どもだからって、
なめんなよちっ(怒った顔)むかっ(怒り)パンチ爆弾どんっ(衝撃)exclamation×2exclamation

SCが役に立った不登校もいれば、同じSCの想定外だった不登校も存在した、ということだ。
そんな多種多様な不登校を「不登校」という社会的な区分けだけで決めつけて話してんじゃネェexclamation×2
posted by チャマ at 21:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 不登校を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チャマ様お久しぶりです。めです。いやー素晴らしいコメントの数々、過去のもホジくりかえさせていただき見せていただきました。人間と言う集団生活をしなければならない動物について実に客観的かつ主観的に、つまり真実をついていらっしゃると感心しました。私のような世捨て人ではなく社会とある時は戦い、ある時は貢献し、自分らしく、自分の家族らしく逞しく生きていらっしゃることを確認できて何よりでした。ただいま上記URLを製作していますが人間とは何か、自分とは何かと言うような哲学的なことばかりを考えている毎日でございます。どうせあと1月もすれば全国巡業の旅が始まりますが、頑張っていきたいと思います。いや〜、それにしてもチャマ様のお心は宇宙空間のように澄んでおられます。これからも頑張ってくださいね。影ながら応援しております。
Posted by at 2006年02月21日 21:10
め様!ようこそいらっしゃいました!!
というか、お待ちしておりました???
というか、ご無沙汰しておりました。
一年を通しての激務の中でも今時期は特にピークかと思われますが、コメントを頂き感激しております。
お返事が遅くなりまして大変失礼致しました。
でも、寄りにもよって、「なめんなよ!」とか言ってるところに・・・あ゛〜お恥ずかしい!
長年被っていた羊のメッキ仮面が脆くも剥げてしまったではございませんか・・・

http://www.hippo-tti.comもそろそろオープンでしょうか?
メッチャ楽しみにしておりまするのですヨ。
宇宙空間どころか針穴程度の極めて狭い懐しか持ち合わせてはおりませんので、ゼヒ修行?させて頂こうと思っておりまする。
もうすぐ全国巡業の旅が始まりますが、ホント、頑張って下さい!!!
ちゃんと頑張っているかどうか、チェックに伺いますよ〜〜〜。

め様が世捨て人なら、世界の大多数が世捨て人と呼べると思います。
自虐的なことをおっしゃりながら、その実誰よりも熱いモノをお持ちだということは、我が家族は全員存じておりますからね♪
だからこそ、我が家の守護神な訳でして…
そんなめ様に少しでも近付きたいと思いつつ早3年、未だこんなテイタラクでございます(涙)

今週はいろいろなことがありまして少々お疲れ気味でしたが、大好きなめ様にコメントを頂いて、「おっしゃっ!」と改めて気合いも注入できた次第!!
毎度のことならが、なぜか絶好のタイミングでのコンタクトはまさしく守護神。。。嬉しくて涙がチョチョ切れました。
ゼヒまたお越しくださいませ♪

P.S 近日中にメールさせて頂きます。
Posted by チャマ at 2006年02月24日 23:50
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